オフィスのレイアウト変更があったので、配線について考えるお話

ケーブル配線はメンテナンス性を考慮すること

あらすじ/概要

実務未経験で情シスの職種で転職して2日目。
全部で300人規模の会社(非IT業種)で上司と私の二人三脚での情シスチームが始動。
丁度オフィスのレイアウト変更があり、お手伝いをすることに。

こんばんは、ばーふぃんです。

夢の(?)情シスに転職して初日は手続き等々で終わり、2日目を迎えました。

丁度期が変わったこともあり、オフィスでレイアウト変更があったばかりでした。
一通り終わっている状態ではあったのですが、細かい残作業があったので、対応することに。
とはいえ、大した作業ではなく、フロアの配線にモールを被せきれていないところにモールを被せていくだけの作業。

そう、このオフィスはOAフロアではなかったのです。今までの会社は当たり前にOAフロアだったのでこれには驚き。

さて、今回はオフィスの配線について少し触れていきたいと思います。

オフィス配線について

文字通りオフィス内でケーブルを敷くことで、主にLANケーブル、電源ケーブル、電話線等をフロア内に敷きます。

こんなイメージ。超適当ですみませんw
レイアウトイメージ

これはLANケーブルしか書いてないけど、これに電源とか電話ケーブルが加わる感じです。

で、配線を敷く時に肝となるのが、OAフロアであるかそうでないかなんです。

OAフロア

OAフロアとは、簡単に言うと床下に配線スペースがあるフロアのことを言います。

床が何らかの方法で開く(大半は手で開けれます)ようになっており、その中に配線を敷いていくことが出来ます。

反対に、私が今回入社した会社のようにOAフロアではないようなところは、床の上に線を敷いていく必要があります。

とはいえ、ケーブルを露出した状態では踏みつけによる断線等の危険があるので、モール(ネットワーク業界では「かまぼこ」とか呼んだりもします)を被せるのが一般的な対処法となります。

OAフロアのメリットは、配線を床下に収納出来るためスッキリする、モールが不要なため足をつまづかせにくい、レイアウト変更に対応しやすい、等が挙げられます。

ビルによっては元々ビル設備としてOAフロアになっているようなところもあれば、そうでないところはオフィス立ち上げ工事の時にOAフロアにするかしないかの選択をするのが一般的です。

OAフロアにする方が多少コストが高いというところはありますが、移転後のことを考えるとOAフロアにするメリットは大きいので、まあ今時のオフィスはだいたいOAフロアになっているのかな、と思います。

ケーブル配線時の注意点

ケーブルを配線する時の注意点というか、こうした方がいい、ということを簡単に挙げます。

LANケーブルは用途ごとの色を分ける

例えばクライアントPCは青、複合機等のプリンタ類は緑、サーバ類は赤、といったように用途ごとに分けておくとメンテナンス性が上がります。

ケーブルにはタグを付ける

島ハブからクライアントPCに繋がっているLANケーブルには付ける必要はないかと思いますが、ケーブルの始点と終点にタグ(From情報とTo情報を記載)しておくと、このケーブルはどこに繋がっているかの判別をすぐに出来るようになり、切り分けをしやすくなります。

ケーブルは数が多く密集しやすくなり、床下に収納したりモールを被せたりするので、ケーブルタグを付けておかないと、どことどこを繋いでいるのかが分からなくなってしまい、何かあったときに床を引っぺがして1本1本ケーブルを追っていくハメになります。

〜2017年8月10日更新〜

ケーブルタグの作成方法例について、記事をアップしました!是非参考にしてみてください。

ケーブルタグ作成例のお話

ケーブルは余長を設けて配線する

ケーブル配線をする際は、必ず余長を設けることをオススメします。何故かというと、ケーブルが繋がっている機器の位置をずらしたい、レイアウト変更をしたい、という時に余長を取っておけば対応することができます。余長を取っていない状態で機器の位置を無理やり動かしたりすると、ケーブルがピンピンになってしまい、断線の原因になります。

どれくらいの余長を取るかは状況によって全く変わるため一概には言えませんが、機器の想定される移動距離(例えば、サーバ機器であればサーバルームの端から端まで移動する可能性がある、等)に合わせて余長を取るのがいいかと思います。

配線図は残すこと

基本的に、情シス(社内SE)は発注者の立場のため、配線作業自体はベンダーにお願いすることになるケースが大半ですが、何も言わないとドキュメント類を一切残さない業者も結構いたりします。特に規模の小さいベンダーにはありがちです。

配線図を残しておけば、一目で現状の配線がどうなっているかを把握することが出来ますし、引き継ぎも非常に楽になります。

当然多少の費用は発生しますが、ベンダーから見積を取得する際には、事前に完成図書の作成もお願いしておきましょう。

まとめ

前職でネットワークは多少かじっていたので、配線について簡単に説明させていただきました。

で、この会社のケーブル状態は簡単に見てみたところ、見事にケーブルタグはない、色も規則性なし、机の下はぐっちゃぐちゃ。

これまた中小企業ならではなんですかね。ただこれを総とっかえするのはなかなかハードル高そう。

オフィスの立ち上げ、お引っ越し、レイアウト変更をする時にはケーブル配線は必ずつきものとなりますが、ただ繋がればいいなんて考えず、その後のメンテナンス性も考慮して設計をするようにしましょう。

ということで、入社して最初にやったお仕事は雑務チックでしたが、会社のLAN状況をほんの少ーし垣間見ることが出来たので、よしとしましょう。